ってことになりますよね。見たことあると思います。

波乱万丈の昭和時代
「結構男前なのね」
取材した特派員ケイゴに対してそんな言葉をかけてくれた竹中さんは、昭和45年からこの店を切り盛りしてきた。
当時つくっていたのが、食品添加物を極力減らし、添加物アレルギーを持つ人でも食べられる、低添加のハムやソーセージ。
ドイツの有名なコンテストで賞を獲るなど、質の高さが認められてきたとき、お店にある手紙が届く。
「『アレルギーのある孫においしいソーセージを食べさせたいと思ったけど、低添加でも症状が出てしまった。完全無添加のソーセージができるならつくってほしい』ということが書いてあって」
「自分自身がアレルギーに苦しんでいた時期もあって、食が大事というのは身をもって感じていたんです。手紙を読んで、低添加じゃだめだと。もっとみんなに喜ばれるものをつくらなあかんと思って、無添加にチャレンジしようと決意しました」
とはいえ、添加物を使わずに食肉加工品をつくるのは、業界の常識的にはかなり困難なことだった。

3年ほど前からは、すぐれた食や景観をつなぎ、地域全体の魅力を高めていく「しまなみサンセバスチャンプロジェクト」をスタート。愛媛周辺のチョコレート工房やチーズ工房などの運営も引き受けている。
「井本社長が偶然うちの商品を食べて、無添加でつくっていることに驚いて会いに来てくれたんです。サンセバスチャンプロジェクトも面白いと思ったし、話しているうちに、鉄分豊富なジビエのソーセージをアスリート向けに提供できたらいいんじゃないかとか、新しいアイデアも出てきて」
「サンセバスチャンプロジェクトでも、将来的に無添加のハムづくりをいくつかの地域でやりたいということだったので、じゃあつくり方を教えますよって、2年前から一緒に事業をすることになりました」

いいものをつくれば、それはおいしさを保証する目印になるし、質を落としたり何か問題が起きたりすれば、責任がすべて降りかかる。勇気のいることだと思う。
[Unoki-Spot] 好きな場所はお寺の裏庭
ほっと一息つくところは、光明寺の裏庭。夕方になるととっても綺麗な夕陽が見えるんだとか。今度行ってみたい。

興味が湧いた人は、ぜひ応募してみてください。奥深いものづくりの世界でチャレンジできる環境が、ここにはあると思います。
Unokiダイアリーでは、鵜の木の人にスポットライトを当てていきたいと思っています。この人の話が聞きたい!私の話を聞いて!も大募集中です!
(2021/2/20 取材 中嶋圭吾)
※撮影時はマスクを外していただきました。